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2017/02/22

安定の味 まとめ編

【安定の味 2017 冬のおもひで 後編】

からの続き



というわけで、

まさかの【豚骨→コンソメ】の驚きの味を体験したわけですが、

ここで色々思うことが。



【安定の味 2017 冬のおもひで 前編】でも言ったのですが

普通に美味いってのは本当に大事ですね。


「普通に美味い」

「いつも同じ味」


う~ん、とても大事。

これって僕の仕事でもある「芸事」にも通ずるなと。



僕は幼少の頃から和太鼓をやっているのですが、

美しい撥さばきってやっぱり


「撥が同じところを通る。」

「同じところで止まる。」


これに尽きると思うんです。



何度も同じところを撥(または腕・身体)が通ることで

点の感覚から線の感覚になる。

線は面になるし、面ができれば球になる。

止まることが出来れば画になれる。

球(立体の動き)と画(立体の静止)が出来ればそれはもう無敵。



でもそれをなす為には、何度も何度も繰り返し稽古を積まなきゃいけない。

何度も繰り返して出来上がったものには理が宿ります。

この理がおいしい。美しい。

「いつも同じ味」ってのは「熟練の至高の味」なんです。



歌舞伎だったかな?


型が無いのは「かたなし」

型があってあえてはずすのが「かたはずし」

全ては型があってから。


みたいな粋な言葉を聞いたことがあります。(うろおぼえだけど)



もちろん挑戦や進化、創意工夫ってのはとても大事な事です。

これが無いと腐っちゃうからね。

あれと一緒ですよ、ぬかどこ。

毎日新しい空気を入れる。

いつも創意工夫を怠らない。

でもやっぱり型(基本)からはずれちゃ、もう何がなんだか。

ぬかどこにいきなり砂糖どばどばいれたら、ね?



ぬかどこって何の話よ。



「安定の味」

「いつもの味」ってのは



そんな風に「狭く」

しかし「深く」

そして「新鮮に」

造られるものだと思います。



ワンパターン大いに結構じゃないですか。

ワンパターンって事は、熟練度半端ないって事ですよ。



それを何があったか大将、理(おいしい)を捨ててからに。

ぷんぷんですよ。

あ~、美味しかったのになぁ・・・

あ~、熟練の味が食べたいぜ。



腰すえていこうぜ、大将。

「普通にうまい」を食わせてくれよ。



俺も腰すえて「いつもの味」を探すから。

毎日ぬかどこに手を入れるように。





ぬかどことかやったことねえけど。





安定の味シリーズ

おしまい





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